灼熱を超える契りを

「死ぬまで傍にいてくれる?」
 死神も魅入ってしまいそうな妖艶な微笑みを浮かべて彼女は言った。気紛れで大胆で自信家な人類の救世主は、案外寂しがり屋だ。
 とはいえ、オレの前でだけ、こうして世間体なんて気にせずありのままを曝け出してくれるのは実に嬉しい。
「死んでも傍にいる」
「言ったわね。破ったら、許さないから」
 小指を絡めて交わす契りは必要ない。
 触れて、抱き寄せて、見詰め合うだけで十分だ。
「誓うとも。オレの隣は永劫アンタだけのものだ」