祈り

 抱き寄せられた。身体が密着して、名前を呼ばれた。
 応えるように、瞼を半分下ろし、鉤爪で皮膚を裂かないよう慎重に背中に手を回した。
 夜が明けるその前に、神はワタクシを抱擁してくださる。
 ワタクシを抱くそのかいなは暖かく、眼差しは慈悲に満ちている。すべての迷える子羊が神に愛されていたいと願うのと同じく、ワタクシはこの愛おしい秘密の時間が長く続くことを祈る。